第3回ピアワーカーの会報告書(2018年9月20日開催)

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第3回 ピアワーカーの会

    認知症ケアを振り返る-スウェーデン・リンショーピン市の認知症ケアの取り組

    み-

日時:2018年9月20日(木曜日)19:00~21:00

場所:レストランKMT

講師:加瀬 裕子(早稲田大学人間科学学術院)

 認知症ケアは身体的な側面だけならず,個々の生活の重視など多方面的な関わりが求められています.特に,認知症の行動心理症状(Behavioral and Psychological Symptom of Dementia ;以下BPSD)の対応では,個別ケアが求められる場面が多く,生活の継続性のために介護職員のみならず,家族・地域コミュニティなどの協力が欠かせないといわれています.

 そこで第3回のピアワーカーの会では,加瀬裕子教授にスウェーデン・リンショーピン市で行われている認知症ケアの支援システムを紹介いただきました.

まず,リンショーピン市では,認知症ケアの質の向上のために BPSDレジスター(登録)の制度とともにスタッフの教育制度が設けられています.また,地域の介護施設を中心として,リンショ―ピン大学の教員,自治体の三者が連携して,認知症ケアの実践蓄積のために協力して合っています.そして,2018年現在までに120の研究開発プロジェクトと85の研究開発報告および35の研究論文を通して,介護職の専門性の確立とともに,パーソンセンタード・ケア体制を確立しています.

 ディスカッションでは,認知症高齢者400万人時代を迎えている現在,認知症ケアに必要なことは何かについて,介護施設のみならず,行政や大学などを取り上げた地域協働とは何かなどそれぞれの役割について意見交換が行われました.